在来系:仙台鳩

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仙台鳩は昭和10年前後画期的な鳩質の向上を果たし、ドイツ系として日本鳩界で最も早く成功を収めた。
大臣杯を続けて獲得するなど破竹の勢いだった。
 仙台鳩はドイツ鳩の源鳩B29‐1550591と中陸作4‐813の間に生まれた6‐219が仙台に流れ、南部、中陸系などと配合されて仙台鳩を形成した。
関東に先んじて実戦で結果を出し、ドイツ鳩の優秀性を最初に証明した。

二つの大臣杯を連取
昭和10年(1935年)、仙台鳩の会主催600kで加藤鳩舎が仙台鳩を使翔して優勝、陸軍大臣杯を獲得する。
陸軍大臣杯は、本州をに分け、600kレースで東西両地区のそれぞれの最高分速鳩に与えられる当時最高の栄誉で東部地区において関東以外の鳩が受賞したのはこの時が初めてだった。

その後
西コースから関東と同じ北コースに変更した400kは小林秀雄鳩舎の仙台ドイツ鳩が東部地区1位(1116m)を記録して海軍大臣杯を獲得。
さらに600kでは再び小林鳩舎が優勝(1102m)でまたしても東部地区1位で陸軍大臣杯を獲得しかも600k日本最高分速だった。

レース鳩誌より
荒井忠尋氏著